【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の野党党首に相当する、朝鮮社会民主党のパク・ヨンイル中央委員会委員長が死去した。最高人民会議(国会に相当)の常任委員会副委員長も務めていた。1966年生まれ。

 朝鮮中央通信は20日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が「パク・ヨンイル同志の逝去に深い哀悼の意」を表し、19日に霊前に供花を贈ったと伝えた。死因は明らかにしていない。

 同通信は「パク・ヨンイル同志は熱烈な祖国愛と民族愛を持ち、わが国家の復興発展と国の自主的統一への闘争に献身した」と評した。

 朝鮮社会民主党は、北朝鮮が複数政党を認めることをアピールするための政党で朝鮮労働党の友党。前身は1945年に独立運動家のチョ晩植(チョ・マンシク)を中心に民族主義を掲げて結成された朝鮮民主党だが、その後共産主義勢力が掌握し、81年に現在の党名に改称した。

 パク氏は2019年8月から朝鮮社会民主党中央委員会委員長と最高人民会議常任委員会副委員長を務めてきた。対韓国窓口機関の祖国平和統一委員会の副委員長を担うなど、南北交流の実務にも深く関わった。

 09年と10年の南北赤十字会談に北朝鮮代表として出席した。13年と14年、15年には朝鮮戦争などで南北に生き別れになった離散家族の再会に向けた南北赤十字実務接触で北朝鮮の首席代表を務めた。

 18年6月の南北閣僚級会談にも北朝鮮代表団として出席し、同年8月に金剛山で開催された南北離散家族再会行事では夕食会で演説した。 

 今年も公式の場に何度か姿を見せた。8月7日に最高人民会議常任委員会の総会に出席している。