【ソウル聯合ニュース】韓国の朴振(パク・ジン)外交部長官は19日午後(日本時間20日午前)、訪問先の米ニューヨークでイランのアブドラヒアン外相と会談し、韓国内の銀行に凍結されているイランの原油代金70億ドル(約1兆20億円)を巡る問題などについて議論した。

 韓国外交部によると、アブドラヒアン氏は凍結資産問題が早期に解決し、両国関係が修復することに期待を表明。朴氏はイラン核合意の再建交渉の妥結に向け、役割を果たしていく方針を強調した。また、対イラン制裁の解除に備えているとして、「両国の利益に合致する核合意の再建のため、イランが努力することを望む」と述べた。

 両国の外相会談は3年7カ月ぶりとなる。

 イラン核合意は2015年、イランと米国、フランス、英国、ロシア、中国、ドイツが結んだ取り決めで、イランの原子力活動を制限する見返りに経済制裁を解除する内容が盛り込まれた。だが、米国のトランプ前政権は核合意から離脱。バイデン政権発足後の昨年4月から合意の再建に向けた交渉が進められたが、膠着(こうちゃく)状態に陥っている。韓国の銀行には70億ドルのイラン資金が凍結されている。海外で凍結されているイランの資産としては最大規模とされる。

 凍結資産問題はイラン核合意の再建交渉が妥結しないと解決されないため、韓国は合意当事国と協議を行っている。

 会談でアブドラヒアン氏は朴氏にイラン訪問を要請し、朴氏は互いに都合の良い時期に訪問を推進する考えを示した。