【ソウル聯合ニュース】韓国統一部のイ・ヒョジョン副報道官は23日の定例会見で、北朝鮮南東部の景勝地、金剛山にある韓国側資産の金剛山文化会館が撤去されているとの報道について、「政府は金剛山などでの北の動きを注視している」として、最近、同文化会館が撤去されている動向が確認されたと明らかにした。

 同文化会館は620席規模で、北朝鮮の巧芸団が韓国の観光客を対象に公演を行った場所だ。韓国観光公社が300億ウォン(約30億円)を投資した。

 イ氏は「北のこうした行動は明白な南北合意違反で、われわれの財産権に対する不法侵害であり、すべての責任は北にあることを改めて明確にしたい」と強調。「北は今でも一方的な行動を直ちに中止すべきで、対話を通じた問題解決の道に進むことを促す」と述べた。

 北朝鮮では今年に入り金剛山観光地区内の韓国側施設である海金剛ホテルやアナンティゴルフ場などについて、韓国側との協議なしに一方的に撤去する動きが捉えられた。

 韓国統一部は4月から韓国側資産の撤去に関する確認を要請し、金剛山観光問題を巡る協議を提案したが、北朝鮮は回答していない。

 金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)は2019年10月に金剛山観光地区を視察した際、「見ただけで気分が悪くなるみすぼらしい南(韓国)側施設」と批判し、韓国側施設の撤去を指示していた。