韓国中銀が0.25%利上げ 年3.25%に=物価上昇止まらず
韓国銀行は昨年8月に0.50%だった政策金利の引き上げに転じた。この日までの約1年3カ月で計9回、2.75%引き上げたことになる。そのうち7回は0.25%、2回は0.50%の利上げだった。
利上げを続けるのは、物価上昇になお歯止めがかかっていないと判断したため。
10月の消費者物価指数は前年同月比5.7%上昇した。上昇率は7月(6.3%)をピークに8月(5.7%)と9月(5.6%)は連続で鈍化した後、10月は小幅ながら再び拡大した。今後1年の予想物価上昇率を示す期待インフレ率も11月は4.2%と、10月(4.3%)を下回るとはいえ、過去最高だった7月(4.7%)から5カ月連続で4%台となっている。
米連邦準備理事会(FRB)が今月2日(現地時間)に異例の4会合連続0.75%の大幅利上げに踏み切ったことで、韓国との金利差が最大1.00%(米国3.75〜4.00%、韓国3.00%)に開いていたことも背景にある。ドルのような基軸通貨でないウォンとしては、米国の金利を大きく下回る場合、海外投資家の資金引き揚げとウォン安進行が懸念される。
韓国銀行がこの日0.25%利上げし、米国との金利差はひとまず0.75%に縮んだ。だがFRBが来月0.5%でも利上げすれば、金利差は再び1.25%に拡大する見通しだ。