【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル市・梨泰院で158人が死亡した雑踏事故を巡り、ソウル西部地裁は5日午後、梨泰院を管轄する竜山警察署の李林宰(イ・イムジェ)前署長ら警察関係者4人に対する逮捕状の発付可否を審査する。早ければ同日夜に可否が決まる。

 10月29日の事故を受けて発足した警察庁の特別捜査本部は、1か月の捜査を経て今月1日、李前署長とソウル警察庁公共安寧情報外事部の朴成ミン(パク・ソンミン)部長、竜山署の前112(緊急通報)状況室室長と前情報課課長の逮捕状を請求した。

 李氏は、ハロウィーンの時期に人員をさらに投入する必要があるとする報告があったにもかかわらず事前に措置を取らず、事故を認識した後も適切な措置を取らなかったことで被害を拡大させたとして業務上過失致死傷の疑いが持たれている。前112状況室室長も現場の危険性を訴える緊急通報に対し適切な安全措置を取らなかった疑いがある。

 朴氏と竜山署の前情報課課長は、事故の危険性を懸念していた報告書を事故後に削除するよう指示した証拠隠滅教唆(きょうさ)の疑いで逮捕状が請求された。

 逮捕状が出た場合、警察の不手際と事故の因果関係を裁判所が認めたことになる。特別捜査本部は自治体と消防にも事故・災害への備えと救助の第一義的責任があるとみており、朴熙英(パク・ヒヨン)竜山区長、チェ・ソンボム竜山消防署長についても業務上過失致死傷の疑いで逮捕状を請求する可能性がある。