韓国 きょうのニュース(1月10日)
韓国が中国からの入国者に対する新型コロナウイルスの水際対策を強化したことに対する報復措置として、中国が韓国国民への短期査証(ビザ)の発給を当分の間停止する。在韓中国大使館が10日、明らかにした。大使館は、韓国が中国に対する差別的な入国制限措置を取り消せばビザ発給の停止を見直す予定だと説明した。韓国政府は中国での新型コロナ感染急拡大を受け、中国内の韓国公館を通じた観光用の短期ビザ発給を停止し、中国発の航空便の増便も制限している。
◇最大野党代表が検察出頭 市長時代の後援金疑惑
革新系最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表がソウル近郊の水原地検城南支部に出頭し、京畿道城南市の市長時代、自身がオーナーを務めた地元プロサッカークラブ・城南FCへの後援金を大企業に出させ、見返りとして建築の許認可などで便宜を図った容疑で取り調べを受けた。野党第1党の代表が検察に出頭して調べを受けるのは初めて。検察は李氏の取り調べで、これまでに確保した企業側の証言と証拠を提示し、後援の背景に不正な依頼と便宜供与がなかったかなどを問いただしたとみられる。
◇外交部次官「韓米は互いに不可欠な経済パートナー」 米高官と会談
外交部の李度勲(イ・ドフン)第2次官はソウルで米国のフェルナンデス国務次官(経済成長・エネルギー・環境担当)と会談し、供給網(サプライチェーン)や技術での協力、米インフレ抑制法によって韓国製電気自動車(EV)が不利益を受ける問題などを巡り協議した。会談後に開いた略式の共同記者会見で、李氏は「韓国と米国は自由、人権など普遍的な価値を基盤とする経済・産業連帯を築き、率いていく上で互いに不可欠な主要パートナーだ」と強調した。
◇尹大統領 14〜21日にUAEとスイス訪問
金聖翰(キム・ソンハン)国家安保室長は10日の記者会見で、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が14日から21日にかけてアラブ首長国連邦(UAE)とスイスを訪問すると発表した。今年初の海外訪問となる。尹大統領はムハンマド大統領の招きで14〜17日にUAEを国賓として訪問する。韓国首脳のUAE国賓訪問は1980年の両国の国交樹立以来で初めて。尹大統領は続いて、世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)出席のためスイスへ向かう。ダボス会議への大統領の出席は2014年の朴槿恵(パク・クネ)氏以来となる。