【ソウル聯合ニュース】159人が死亡した韓国ソウル・梨泰院の雑踏事故を捜査する警察庁特別捜査本部は10日、捜査結果を13日に発表して活動を終えると明らかにした。

 特別捜査本部は昨年10月29日夜の事故発生を受け、同11月1日に設置された。

 同本部はこれまでに、事故現場を管轄する竜山警察署の李林宰(イ・イムジェ)前署長や朴熙英(パク・ヒヨン)竜山区長を逮捕するなど10人を業務上過失致死傷などの容疑で送検した。

 このうち、事故発生を懸念して作成された報告書などの削除を指示したとして、当時ソウル警察庁公共安寧情報外事部長だった朴成ミン(パク・ソンミン)氏と竜山警察署の情報課長だったキム・ジンホ氏は証拠隠滅教唆や公用電子記録など損傷教唆の罪で起訴され、公判を控えている。

 特別捜査本部は捜査結果の発表前までに竜山消防署とソウル警察庁、消防庁への捜査を終え、検察に今後の処分を委ねる。警察を管理・監督する行政安全部やソウル市など上部機関については、責任を問うのは難しいとして不起訴とする方針だ。