北朝鮮が17日に最高人民会議 金正恩氏の出席やメッセージに注目
北朝鮮は昨年12月の最高人民会議常任委員会で最高人民会議第14期第8回会議を今年1月17日に開催すると発表した。
韓国政府当局者は15日、最高人民会議の動向を注視しているとしたうえで、とりわけ金正恩氏が出席するかどうかを注目していると述べた。
同氏は代議員(国会議員に相当)ではないが、2019年から最高人民会議に出席しており、昨年9月に開催された最高人民会議では施政演説を行い核武力政策の法制化を表明した。
今回も演説をすることになれば、核武力の強化だけではなく、対韓・対外のメッセージを出す可能性が高い。
韓国では昨年末の北朝鮮による無人機侵入事件以降、政府当局者による対北強硬発言が続いているほか、北朝鮮に対し強い姿勢を求める世論が高まっているためだ。米国と日本が連携を強め、北朝鮮に圧力を加えていることも金正恩氏を後押しする要因になる。
ただ、今回の最高人民会議は昨年末の党中央委員会総会で決まった事項を承認する意味合いが大きいうえ、来月8日に朝鮮人民軍創建75年の大型イベントを控えているため、金正恩氏が出席しない可能性もある。