【アブダビ聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は16日、訪問先のアラブ首長国連邦(UAE)で両国の企業家が出席するビジネスフォーラムに出席し、「UAEの投資と韓国の先端産業の能力がシナジー(相乗効果)を出し、世界市場で多くの成果を創出することを期待する」と述べた。

 尹大統領は「バラカ原発を通じて特別な縁を結んでいる両国がエネルギー、インフラ建設など従来の協力分野以外に防衛産業、ICT(情報通信技術)など協力の裾野を拡大していく必要がある」と語った。UAEのバラカ原発は2009年に韓国が受注し、韓国の原発輸出第1号となった。

 この日のフォーラムで韓国とUAEの企業などは61億ドル(約7831億円)相当の了解覚書(MOU)と契約を24件締結した。

 前日にはUAEのムハンマド大統領が韓国に300億ドルの投資を表明しており、これに続く成果となった。

 この日締結された24件のMOUと契約には、エネルギー、防衛産業など従来の協力分野だけでなく、水素の活用、バイオ、デジタル転換、メタバース(仮想空間)など新産業分野での協力も含まれた。

 フォーラムには韓国側の財界人を含め、両国の主要企業家や関係官庁の閣僚などが参加した。

 韓国大統領室は報道資料で「両国の経済協力が高度化、多角化する機会が用意された」とし「今後両国は今日締結されたMOUを基盤に具体的な協力成果を創出していく計画」と説明した。