韓国 きょうのニュース(1月19日)
ソウル東部地検は19日、文在寅(ムン・ジェイン)前政権初期に公共機関などのトップに辞任を強要したいわゆる「ブラックリスト」疑惑を巡り、白雲揆(ペク・ウンギュ)元産業通商資源部長官、趙明均(チョ・ミョンギュン)元統一部長官、兪英民(ユ・ヨンミン)元科学技術情報通信部長官らを職権乱用権利行使妨害の罪で在宅起訴した。検察によると、白氏は文政権初期の2017〜18年に産業通商資源部の傘下機関トップに辞職を強要した罪に問われている。2019年、現与党「国民の力」の前身である「自由韓国党」は朴槿恵(パク・クネ)政権で任命された政府系研究機関や公共機関のトップが文政権初期に辞任を強要されたとして、白氏らを検察に告発した。
◇イラン大使呼び大統領の「敵発言」を説明 外交問題への飛び火懸念も
外交部の任洙ソク(イム・スソク)報道官は19日の定例会見で、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領がアラブ首長国連邦(UAE)に派遣されている韓国軍部隊を訪問した際に「UAEの敵はイラン」と発言したことに関し、駐韓イラン大使を呼んで政府の立場を重ねて説明したと明らかにした。趙賢東(チョ・ヒョンドン)第1次官が同日、シャベスタリ駐韓イラン大使を呼び、尹大統領の発言はUAEで任務を遂行している韓国の将兵を激励するためのものであり、韓国とイランの関係などイランの国際関係とは無関係だとする立場を改めて説明したという。イランの外務次官は18日(現地時間)、韓国の尹ガン鉉(ユン・ガンヒョン)駐イラン大使を呼び出して尹大統領の発言に抗議している。尹大統領の発言を巡り韓国とイランが互いに大使を呼び出す事態となり、外交問題への飛び火が懸念されている。
◇スポーツと学業の両立支援へ 政府が改善策発表
教育部と文化体育観光部は合同会見を開き、尹錫悦政権の国政課題としてスポーツ革新委員会による勧告案を再検討した結果、スポーツと学業を両立する選手が大会や練習のために学校を欠席しても出席扱いとする日数を3月から小学校20日、中学校35日、高校50日に拡大し、個別の学習支援策を設けて支援すると発表した。政府の今回の方針は、スポーツ選手の学習権保障に重きを置いていた従来の政策を修正し、学習権と運動権(進路選択権)のバランスを取ることを目的としている。
◇旧正月連休の天気は荒れ模様 雨・雪に寒波も
今年の旧正月連休(1月21〜24日)は全国で雨や雪、厳しい寒波の到来が予想され、帰省ラッシュやUターンラッシュへの影響が懸念される。19日の夕方から20日未明にかけては中部の内陸部を中心に雪が降り、道路に降った雪が薄く凍りつく「ブラックアイスバーン」が発生する可能性がある。20日午前から連休初日の21日までは大陸からの高気圧の影響でおおむね晴れる見通しだ。旧正月当日の22日は北部と済州島南部の海上を気圧の谷が通り、中部地方では雪、済州では雨が降る。22日までは気温は例年並みの水準を維持するが、Uターンラッシュが本格化する23日から今季最強の寒波が流れ込む見通しだ。24日のソウルの最低気温は氷点下17度まで下がると予想される。