【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)は23日に発表した経済見通し改定版で、2023年の経済成長率見通しを1.7%から1.6%に下方修正した。消費者物価の上昇率予測は3.6%から3.5%へと小幅に引き下げた。

 昨年10〜12月期に2年半ぶりにマイナス成長を記録するなど景気減速の兆しが本格化する中、消費者物価上昇率も落ち着く気配が見えず民間消費などへの悪影響が予想されることから韓銀は昨年11月に出した見通しから下方修正した。

 修正後の経済成長率見通しは韓国政府(1.6%)と同水準だ。経済協力開発機構(OECD、1.8%)、現代経済研究院(1.8%)、国際通貨基金(IMF、1.7%)に比べると低いが、アジア開発銀行(ADB、1.5%)、LG経営研究院(1.4%)、主要海外投資銀行9行の平均(1.1%)よりは高い。

 韓銀の成長率見通しは2%台と推定される韓国経済の潜在成長率を下回り、新型コロナウイルス感染拡大の影響でマイナス成長となった20年(マイナス0.7%)、リーマン・ショック後の09年(0.8%)を除けば2000年代以降で最も低水準となった。

 3%台の消費者物価上昇率は、昨年(5.1%)を除けばリーマン・ショックが起こった08年(4.7%)以来の高水準。