韓国 きょうのニュース(2月23日)
韓国銀行(中央銀行)は23日に定例の金融通貨委員会を開き、政策金利を年3.50%で据え置いた。先月まで7会合連続で利上げを実施したが、景気は減速傾向で、追加利上げが消費・投資をさらに冷え込ませる恐れもあることから、今回は様子見としたようだ。今回利上げを見送った背景には景気の先行きへの懸念がある。今後、米国の金融引き締めが予想より長引くことで韓国からの資金引き揚げや急速なウォン安ドル高が進行する場合や、公共料金の引き上げなどが影響し、韓国銀行の期待とは異なり3月以降も消費者物価上昇率が5%台から下がらない場合、韓国銀行がもう1回ほど利上げに動く可能性はある。
◇最大野党代表 逮捕状請求を改めて非難
ソウル近郊の城南市長時代の都市開発事業を巡る背任容疑や大企業に地元のサッカークラブ、城南FCへの後援金を出させ、見返りに便宜を供与した疑いなどで逮捕状が請求された最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表は記者会見を開き、「大統領選で負け、検事をしていた人が大統領となり、新しい状況が起きた」として、「事件は変わっていないのに大統領と検事が変わり、(検察の)判断が変わった」と批判した。
◇今年の輸出目標6850億ドル 支援事業に1560億円投入
産業通商資源部は尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の主宰で開かれた第4回輸出戦略会議で、今年の輸出目標を6850億ドル(約92兆4000億円)と設定すると発表した。昨年末に政府が2023年の目標として提示した6800億ドルから50億ドル引き上げた。政府は輸出支援事業に今年の予算から1兆5000億ウォン(約1560億円)を投入し、貿易金融に最大362兆5000億ウォンを供給する。