【ワシントン聯合ニュース】米国防総省は23日(米東部時間)、韓米が北朝鮮の核への対応に向けた机上演習「拡大抑止手段運営演習(DSC TTX)」を22日に同省で実施したと明らかにした。

 韓国国防部から国防政策室長、米国防総省から東アジア担当、核・大量破壊兵器対策担当の両副次官補が代表として出席した。北朝鮮の核能力の高度化を受け、演習では北朝鮮の核使用を想定し、朝鮮半島の平和と安定維持のための抑止や核使用時の対応を重点的に確認した。

 国防総省は北朝鮮のあらゆる核使用の可能性に備え、同盟の強力な対応能力と意思を示し、多様な方策を討議したと伝えた。韓米は同盟の能力が北朝鮮の核使用の脅威に対応する準備が出来ていることを確認し、韓国の先端通常兵器の能力強化が抑止に大きく寄与しているとも評価した。

 机上演習に続き、韓米の代表は23日にジョージア州キングスベイにある海軍潜水艦基地を訪問し、原子力潜水艦の訓練施設を視察した。原子力潜水艦基地を韓米の代表が共に訪問するのは初めて。

 両国は北朝鮮の侵略を抑止し、必要時に対応できる能力、概念、展開、演習などを効果的に取り合わせるため、協力を継続する。米側は戦略爆撃機や核兵器などの柔軟な核戦略の展開を続ける計画だ。

 北朝鮮の挑発が続く中で行われた今回の演習で、韓米は拡大抑止を含む米国の朝鮮半島防衛の約束を再確認し、米国の拡大抑止強化へさまざまな協力を続けることで合意した。