韓国 けさのニュース(2月28日)
韓国政府が28日、徴用訴訟で大法院(最高裁)の確定判決を受けた被害者遺族と個別に面会する。被害者支援団体などが伝えた。これまでの日本との協議内容などについて説明するとみられる。韓国政府が先月12日の公開討論会で提示した解決案は、大法院が賠償命令を出した日本企業に代わり韓国政府傘下の「日帝強制動員被害者支援財団」が判決金(賠償金)の支払いを行うというのが骨子。被害者の一部は、被告企業が財団の財源作りに寄与するとともに、日本側が謝罪すべきとしており、韓国政府は被害者側の求めが実現するよう努力している点を遺族との面会で強調するものとみられる。
◇最大野党代表の逮捕同意案 否決も「大量造反」で党内動揺
背任や収賄の容疑で逮捕状が請求された最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表に対する逮捕同意案が27日、国会で否決されたが、相当な数の「造反者」が出たことで党内に動揺が広がっている。李氏の逮捕同意案は、与野党議員297人の無記名投票の結果、賛成139人、反対138人で賛成票が過半数に届かず否決された。無効は11人、棄権は9人。共に民主党の所属議員169人全員が投票したことを踏まえると、少なくとも31人が反対票を投じなかった計算になる。これまで党内でくすぶっていた非李在明派の不満が数字として表れたことから、李氏のリーダーシップにも相当な打撃が予想される。
◇金正恩氏「数年内に農業生産で根本的な変革」 党中央委総会2日目
北朝鮮で27日、朝鮮労働党中央委員会の総会拡大会議2日目が開かれ、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(党総書記)は今回の会議の目的を「今年の穀物生産目標を成果的に獲得し、数年以内に農業生産で根本的な変革を起こして安定的で持続的な農業発展の土台を築くための当面の課業と科学的な展望目標、実現可能性が担保された方途を見つけること」と述べ、農業生産を革命的に転換させるという党中央の確固たる決意を示した。朝鮮中央通信が28日報じた。
◇新規コロナ感染者1万817人 前週比約1千人減
中央防疫対策本部は、28日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から1万817人増えたと発表した。新規感染者数は前週の同じ曜日に比べ約1000人減った。