【ソウル聯合ニュース】韓国政府は1日、中国内の新型コロナウイルス感染状況が落ち着いているとして、中国からの全ての入国者に適用していた韓国到着後の新型コロナPCR検査義務を同日付で廃止した。

 政府は中国で昨年末ごろ新型コロナの感染が拡大したことを受け、先月2日以降、中国からの入国者に対する韓国入国前後の新型コロナ検査、中国人への短期ビザ(査証)発給制限、中国発の航空便の増便停止といった厳しい措置を取ってきた。

 これに伴い、中国を出発する韓国人や外国人は韓国行き航空機の搭乗時に中国現地で受けた新型コロナ検査の陰性証明書を提出し、到着後も短期滞在の外国人は空港で、韓国人や長期滞在の外国人は居住地の最寄りの保健所でそれぞれPCR検査を受ける必要があった。

 中国からの入国者の新型コロナ陽性率はこれらの措置を導入した直後には30%を上回ることもあったが、中国内の感染状況が落ち着きをみせ、最近では1%前後に下がっている。

 韓国到着後の検査義務は廃止した一方、韓国入国前の検査による陰性証明書の提出義務は今月10日まで維持する。

 政府は中国人への短期ビザ発給を先月11日に再開し、航空便の増便制限は同17日に解除した。中国からの航空便の到着を仁川国際空港に限定していた措置も今月1日に解除され、南部の済州島などの地方空港にも到着が可能になった。