尹大統領の訪米機に「対北抑止力強化へ」 韓国国家安保室長
金氏は「米国は対北拡大抑止の公約が揺るぎないことを改めて示しながら、現在進行中の多様な戦略資産の展開と合同訓練が、米国の防衛公約を韓国国民が信頼する契機になることを期待している」と述べた。
5日にワシントン入りした金氏は、ブリンケン国務長官やサリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)、国防総省のカール次官(政策担当)らバイデン政権の外交安保担当の高官と会い、70周年を迎えた韓米同盟の強化、発展策について意見を交わした。尹大統領の訪米確定を受け、その意味と成果の最大化に向けても踏み込んで話し合ったという。
金氏は「国賓訪問を通じ、この70年間の韓米同盟の歴史と成果を振り返り、今後の発展の方向性と詳細な内容を具体化していく」と説明した。両国が実務協議を重ねながら尹大統領の訪米準備を進める計画だ。
韓米は供給網(サプライチェーン)構築をはじめ、原子力や宇宙、クリーンエネルギー、サイバー分野でも協力を強化していくと言及した。米国の産業政策により半導体や電気自動車(EV)分野の韓国企業の不利益が懸念される問題に関しても、両国で意思疎通を図りながら措置を模索すると強調した。
一方、韓国政府がこのほど徴用問題の解決策を発表したことに関し、金氏は「米国側は韓日関係改善に向けたわが政府の決断を高く評価し、持続可能な両国関係発展につながるよう、引き続き尹大統領と日本の岸田文雄首相を支持すると述べた」と伝えた。