韓国 きょうのニュース(3月8日)
与党「国民の力」は党大会を開き、新代表に金起炫(キム・ギヒョン)国会議員(64)を選出した。元裁判官で南東部の工業都市・蔚山市の市長などを務めた金氏は尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に近い勢力の支持を得た。国民の力は政権交代を果たした昨年の大統領選後、当時の李俊錫(イ・ジュンソク)代表が解任される異例の事態になり約6カ月間、非常対策委員会体制が続いたが、新執行部の選出で立て直しを図る。
◇韓米首脳 4月26日に会談
韓国と米国は尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が4月末に米国を国賓として訪問しバイデン大統領と首脳会談を行うことを受け、具体的な議題の調整に入った。「行動する韓米同盟」を掲げる今回の訪米で尹大統領が北朝鮮に対する拡大抑止の強化、米国の産業政策により半導体や電気自動車(EV)分野の韓国企業の不利益が懸念される問題などを巡りどのような議論を行うか注目される。尹大統領とバイデン大統領は4月26日、米ワシントンで首脳会談を行う。同日、国賓晩さん会も予定されている。両国は韓米同盟70周年を記念する共同声明の発表も調整している。
◇中国からの入国者 今週末からコロナ検査義務なしに
政府は、中国からの入国者に対して義務付けていた入国前の新型コロナウイルス検査と検疫情報事前入力システム(Q―CODE)の登録を今週末に解除することを決めた。これにより、中国、香港、マカオからの入国者に対する措置が全て解除されることになる。中央災難(災害)安全対策本部は、中国内の新型コロナ感染状況が春節(旧正月)の連休以降も1カ月以上安定的に推移し、新たな変異が発生していないことが確認されたと説明した。
◇景気不振続く 輸出萎縮で内需回復鈍化
政府系シンクタンクの韓国開発研究院(KDI)は「3月の経済動向」で、韓国経済について「輸出が萎縮する中で内需回復の勢いも弱まり、景気不振が続いている」との認識を示した。同院は先月の経済動向で「景気の減速がさらに進んでいる」として以前に比べ悲観的な判断を示していたが、不振が続いていると判断した。輸出の減少により製造業の景気が悪化し、利上げの影響で消費や建設投資など内需も鈍化している。
◇女性の働きやすさ 韓国が11年連続ワースト
英経済誌「エコノミスト」が8日の「国際女性デー」に合わせて発表した女性の働きやすさを評価する指数で、韓国は調査対象の29カ国のうち29位にとどまり、11年連続で最下位を記録した。日本は28位だった。今回の調査結果は、韓国の女性が他の先進国の女性に比べ依然として深刻な所得不平等に直面するとともに労働市場から疎外され続けており、社会的権限も非常に小さいことを示している。