【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は10日、南部の慶尚南道・鎮海で開かれた海軍士官学校の卒業・任官式で祝辞を述べ、海軍と海兵隊が「強力な海洋強軍」を構築して「力による平和」を実現してほしいと呼び掛けた。大統領室が同日、報道資料で伝えた。

 現職大統領が海軍士官学校の卒業式に出席するのは、2019年の文在寅(ムン・ジェイン)前大統領以来4年ぶり。

 この日の卒業式には尹大統領夫人の金建希(キム・ゴンヒ)氏も出席した。

 尹大統領は、世界の安全保障秩序は未曾有の挑戦に直面しているとしながら、「いかなる挑戦の前でもわれわれは自由民主主義を守り、朝鮮半島の平和と繁栄を成し遂げなければならない。そのためには、何よりも強い国防力の支えがなければならない」と強調した。

 また「そうしてこそ相手の善意に頼る『偽の平和』ではなく、自らの力で国家安保を守る『真の平和』を構築することができる」と述べた。

 北朝鮮の核の脅威については、対北拡大抑止をさらに強化するとした上で、「(核・ミサイルへの対応体制である)韓国型3軸体系を含む圧倒的な対応能力と報復体制を備え、韓米合同演習や訓練をさらに強化し、『行動する同盟』を実現する」と述べた。

 また韓国軍が北朝鮮の脅威に効果的に対応できる作戦遂行能力を備え、「戦闘型強軍」に革新しなければならないと強調した。

 卒業式後、尹大統領は鎮海の基地内に停泊中のイージス艦「世宗大王」(7600トン)と3000トン級の潜水艦「島山安昌浩」を訪れ、3軸体系の現況などについて報告を受けた。

 大統領室によると、尹大統領は世宗大王で、「海上基盤の3軸体系が敵の攻撃に効果的に報復できる手段」などと述べた。

 島山安昌浩では潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の現況などについて報告を受けるとともに、訓練の様子などを視察した。同艦には韓国が初めて独自の技術で設計・開発したSLBMが搭載されている。

 尹大統領はまた海軍特殊部隊(UDT)を訪問し、作戦に最適化された部隊を作るために訓練に邁進(まいしん)するよう激励した。