韓国 けさのニュース(3月16日)
韓国軍合同参謀本部は16日、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したと発表した。同日午前7時10分ごろ、平壌の順安付近から朝鮮半島東の東海に向けて長距離弾道ミサイル1発の発射が捉えられたという。北朝鮮は先月18日にもICBM「火星15」を発射している。一方、韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は16日に日本を訪問して岸田文雄首相と首脳会談を行う予定だ。北朝鮮は韓日の連携の動きをけん制するため、会談を前にミサイルを発射したと推測される。
◇尹大統領きょう訪日 岸田首相と首脳会談へ
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は16日、2日間の日程で日本を訪問し、岸田文雄首相との首脳会談で韓日関係の正常化について話し合う。韓国大統領の訪日は4年ぶり。岸田首相が尹大統領の訪日の答礼として訪韓すれば、12年ぶりに両国首脳の「シャトル外交」も復活する見通しだ。尹大統領は同日午後、東京で岸田首相と韓日首脳会談を行う。両首脳は会談で協力拡大の意思を確認し、会談後の共同記者会見でこれを発表する予定だ。また、夕食会などを通じて親交を深めるものとみられる。
◇ポーランド外相 韓国防衛産業の「技術移転に期待」
韓国を訪問中のポーランドのラウ外相は15日、聯合ニュースの単独インタビューに応じ、韓国との防衛産業協力について「ポーランドへの技術移転と、国内での類似兵器の生産に大変期待している」と述べた。ラウ氏は北大西洋条約機構(NATO)の東部最前線にあるポーランドの地政学的位置に言及し、ロシアのウクライナ侵攻により安全保障に対する不安が台頭する中、米国や韓国から軍事装備を購入することを決めたと説明した。
◇現役将校の犯罪疑惑 軍「事実確認する」
自らを故全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領の孫だと主張する男性がSNS(交流サイト)に投稿した動画で犯罪者として名指しした知人の中に現役将校がいることが分かり、軍が事実確認に乗り出した。事実確認とは、立件前の調査である内査の前段階を意味する。動画内で違法薬物の使用を勧めたとされた人物と「詐欺師で性犯罪者」とされた人物は、いずれも空軍中尉だという。国防部の関係者は「これまでに提起されたのは個人の一方的な主張であり、虚偽や深刻な名誉毀損(きそん)の可能性もあるため、内査や監査を始めた段階ではない」と説明した。
◇新規コロナ感染者9934人 前週比約1千人減
中央防疫対策本部は、16日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から9934人増えたと発表した。新規感染者数は前週の同じ曜日に比べ約1000人減少した。