◇尹大統領「日本は協力パートナー」 岸田首相と会談

 日本を訪問した韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は16日午後、岸田文雄首相と首脳会談を行い、「韓国と自由、人権、法治の普遍的価値を共有する日本は、安全保障と経済、グローバルアジェンダで協力しなければならないパートナー」と述べた。両首脳は23分間、少人数による会談を行った後、拡大会談に臨んだ。尹大統領は「自由民主主義の価値が重大な挑戦に直面した今、両国の協力の必要性は一層高まっている」として、「きょうの北の長距離弾道ミサイル発射で見られるように、日増しに高度化している北の核・ミサイル脅威は東アジアだけでなく、国際社会の平和と安定にとっても大きな脅威」と懸念を示した。

◇日本が対韓輸出規制の解除決定 韓国はWTO提訴取り下げへ

 産業通商資源部は16日、日本が半導体などの製造に必要なフッ化水素、フッ化ポリイミド、レジスト(感光材、フォトレジスト)の3品目について対韓輸出規制の解除を決定したと発表した。これを受け、韓国政府は日本の輸出規制措置に対する世界貿易機関(WTO)への提訴を取り下げることを決めた。

◇韓日経済団体が「未来パートナーシップ基金」創設へ

 韓国の全国経済人連合会(全経連)と日本の経団連は東京の経団連会館で共同記者会見を開き、「韓日・日韓未来パートナーシップ基金」を創設すると発表した。両団体は、韓国政府が徴用賠償問題の解決策を発表し、これに対し日本政府が韓日関係を健全な関係に戻すための措置と評価したことに言及。韓日間の政治・経済・文化などの分野での交流拡大に対する期待感を示した。また、韓日財界会議の開催などを通じて韓日の経済交流強化策について検討を重ねてきたとし、未来志向の韓日関係構築への道を強固なものにするために共同事業を実施すると表明した。

◇入学取り消された元法相の娘 初めて出廷

 曺国(チョ・グク)元法務部長官の娘で釜山大医学専門大学院の入学取り消し措置を不服として訴訟を起こした曺ミンさんが、釜山地裁での弁論期日に原告側の本人尋問で出廷した。ミンさんは出廷前、「率直に、誠実に臨む」と記者団に語った。ミンさんの入学を巡っては、母親のチョン・ギョンシム元東洋大教授の裁判で、入試時に偽造文書が提出されたと認定され、釜山大は昨年4月、入学を取り消す措置を取った。また、曺国氏は先月、娘と息子の不正入学に絡む罪の大半が認められ、懲役2年の実刑判決を言い渡された。

◇全斗煥元大統領の孫 一家の秘密資金疑惑を告発

 故全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領一家の秘密資金や犯罪疑惑をSNS(交流サイト)で告発した全氏の孫のチョン・ウウォン氏が聯合ニュースの電話インタビューに応じ、「私が米国で学校を出て会社員として生活できたのは、年間数億ウォン(数千万円)ずつ入ってきた出所の分からない資金のおかげだ。学費や教育費としてかかったお金だけでも少なくとも10億ウォンになるが、きれいなお金ではないと確信している」と話した。複数の企業の株式や高級不動産が渡されたという。これらの企業は全元大統領一家の秘密資金で設立されたとの疑いが持たれていたが、家族が認めたのは初めてとみられる。

◇韓国GDPが50年間で85倍に 輸出は153倍

 大韓商工会議所が「商工の日」50周年を迎えて公表した報告書によると、韓国の2022年の国内総生産(GDP)は1兆6643億3000万ドル(約221兆円)で、経済成長が本格し始めたころだった50年前の1974年(195億4000万ドル)の約85倍に拡大した。また、74年に44億6000万ドルだった輸出額は77年に100億ドルを超え、95年には1000億ドルに達した。昨年は6835億8000万ドルと、50年前の153倍となった。企業はこの半世紀で1706万人の雇用を創出し、経済成長を支えた。