【ソウル聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部は27日、制服組トップの金承謙(キム・スンギョム)合同参謀本部議長が同日、南部・済州島の南の公海上で韓米合同海上訓練に参加している米国の原子力空母「ニミッツ」を訪れて訓練を指導したと発表した。

 空母で訓練状況の報告を受けた金氏は、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)などの弾道ミサイルを複数回発射し、「核反撃仮想総合戦術訓練」を行って攻撃的な核兵器の使用を示唆するなど、朝鮮半島と域内の安全保障の秩序を深刻に脅かしていると指摘。「韓米同盟は敵のいかなる挑発や侵略にも断固として圧倒的な対応を行い、『敵の核攻撃の試みは政権の終わりを意味する』という事実を確実に刻み込む」と強調した。

 金氏は、米空母打撃群の朝鮮半島への展開と韓米合同海上訓練について「敵の挑発を抑制し、韓米同盟の堅固な合同防衛体制に対する決然とした意志と実行力を示す証拠」と評価。今後も敵の脅威に徹底的に備え、米国の拡大抑止公約の実行に向けて緊密な協力を続けると述べた。

 ニミッツを中心とする米第11空母打撃群はこの日の合同海上訓練に続き、28日に南部・釜山の作戦基地に入港する予定だ。

 第11空母打撃群はニミッツとミサイル巡洋艦「バンカー・ヒル」、ミサイル駆逐艦の「ウェイン・E・マイヤー」「ディケーター」で構成されている。

 ニミッツは米ニミッツ級空母の1番艦として1975年に就役した。乗組員約6000人と艦載機90機を搭載でき、一国の空軍に匹敵するほどの航空戦力を誇る。

 今回の合同海上訓練は、韓米の大規模合同軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾、FS)」の合同野外機動訓練(FTX)「ウォリアーシールド(戦士の盾、WS)」の一環として空母の護送訓練、防空戦などを実施する。