◇尹大統領 韓日首脳会談の協議内容「徹底した後続措置を」

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は8日、ソウルの大統領室で首席秘書官・補佐官会議を主宰し、前日の韓日首脳会談で話し合われた安全保障、産業、科学技術、文化、未来世代の交流に関して「徹底した後続措置に臨んでほしい」と指示した。李度運(イ・ドウン)報道官が伝えた。尹大統領は7日に韓国を訪問した日本の岸田文雄首相と首脳会談を行い、韓日関係改善策と各分野の協力拡大策について議論した。

◇福島汚染水巡る韓国視察団 23〜24日に現地派遣

 東京電力福島第1原発にたまる処理済み汚染水の海洋放出問題を巡り、韓国政府は専門家らによる視察団を23〜24日に日本へ派遣する。尹錫悦大統領と岸田文雄首相は7日の会談で、韓国視察団の現地派遣に合意していた。韓国の外交部当局者は「近いうちに局長級協議を開き、視察団派遣の具体的な内容を話し合う」と明らかにした。協議は今週後半に開かれるとされ、視察団の規模や詳細日程などの調整が行われるとみられる。

◇ソウル市 地下鉄9号線への新規車両投入を繰り上げへ

 呉世勲(オ・セフン)ソウル市長は、出勤時間帯の激しい混雑が問題となっている地下鉄9号線について、来年半ばに予定していた新規車両の導入を今年末に繰り上げ、混雑率の高い2、4、7号線にも新規車両を追加編成する方針を打ち出した。ソウル市は「新規車両は一般的に設計、承認、車両製作、試運転を経て最終投入まで最低2〜3年かかるが、市民の不便を早急に解決するため、行政手続きなどにかかる時間を最大限短縮する」と説明した。

◇最大野党の違法資金疑惑 関係者の逮捕状審査始まる

 ソウル中央地裁は、最大野党「共に民主党」の2021年の党大会で代表に選出された宋永吉(ソン・ヨンギル)氏陣営の関係者らが違法な資金を同党の国会議員らに渡したとされる疑惑に絡み、姜来求(カン・レグ)韓国水資源公社常任監査委員に対する逮捕状発付の是非を判断する令状審査を行った。審査結果は8日夜、または9日未明に出る見通しだ。姜氏は今回の事件の資金調達者とされる人物だけに、裁判所の判断が捜査の行方を左右する見通しだ。同氏を巡っては先月21日にも逮捕状発付の審査が行われたが、請求は棄却された。

◇景気不振続くも急激な下降落ち着く 内需回復で

 政府系シンクタンクの韓国開発研究院(KDI)は「5月の経済動向」を発表し、韓国経済について「輸出が大幅に減少し、景気不振が続いているが、内需の不振が和らいでいることで急激な景気の下降はやや落ち着きつつある」との見方を示した。「輸出が大幅に減少し、景気不振が続いている」とする先月の評価と結論は同じだが、内需が一部持ち直し、景気下降の勢いが落ち着いているという判断が加わった。