汚染水巡る視察団 韓国「安全性評価」=日本は「評価するものではない」
外交部は視察団が汚染水関連施設を点検し、科学的・技術的な分析に必要な情報を把握する方針だと明らかにした。だが、西村康稔経済産業相は9日の記者会見で視察団について、汚染水の安全性の評価・確認を行うものではないと表明し、韓国側と異なる見解を示した。
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と岸田文雄首相は7日の首脳会談で、汚染水の海洋放出に対する韓国国民の懸念を踏まえ、韓国政府と機関の専門家らでつくる視察団を派遣することで一致した。両国は今週中に局長級協議を開き、視察団の詳細日程や規模などについて協議する。
一方、外交部は今回の韓日首脳会談の主な成果として、両国首脳が相互に往来する「シャトル外交」が本格化したことや、韓日関係の正常化・改善が軌道に乗ったことを挙げた。
また、「情報共有や訓練など、韓米日3カ国の安全保障協力を強化できる具体策を引き続き模索する」との方針を報告。今月19〜21日に日本の広島市で開催される主要7カ国首脳会議(G7サミット)や年内開催を目指す韓日中首脳会談を通じ、シャトル外交や関係正常化の流れを持続させると報告した。