韓国 きょうのニュース(5月11日)
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は11日、新型コロナウイルスに関する中央災難(災害)安全対策本部の会議で、「国民が3年4カ月ぶりに日常を取り戻すことになり、うれしく思う」と述べ、新型コロナ感染症が世界的な大流行「パンデミック」から、地域内で流行を繰り返す「エンデミック」の状態に移行したことを宣言した。尹大統領は、新型コロナの危機警戒レベルを最も高い「深刻」から「警戒」に引き下げ、6月から本格的に適用すると発表した。
◇国防革新委 北の核脅威に対応し「創軍」水準の変化強調
尹錫悦大統領は第1回の国防革新委員会を開き、北朝鮮の核の脅威が高度化するなど安全保障環境が急速に変化しているとして、「軍の運営体系、ソフトウェア、ハードウェアについて創軍レベルの大々的な変化が必要だ。大々的な変化があってこそ、勝てる戦闘型強軍を作り、国民に信頼を与えることができる」と述べた。国防革新委員会は昨年12月に制定された大統領令に基づいて新設された大統領直属の委員会で、国政課題である「国防革新基本計画」を審議・調整する役割を担う。
◇韓日が12日に局長級協議 汚染水巡る視察団派遣の詳細調整
外交部は、東京電力福島第1原発の処理済み汚染水の海洋放出を巡り韓国の専門家らによる視察団を今月下旬に日本に派遣することに関し、韓日両政府が12日にソウルで局長級協議を開くと発表した。派遣の日程や視察団が訪れる施設などを具体的に調整する計画だ。韓国政府は視察で、汚染水を浄化処理する多核種除去設備(ALPS)の稼働状況をはじめ、汚染水の処理能力を確かめることに焦点を当てるとみられる。
◇政府系シンクタンク 今年成長率見通しを1.5%に下方修正
政府系シンクタンクの韓国開発研究院(KDI)は経済見通しの資料を発表し、韓国の2023年の経済成長率を1.5%と予想した。2月時点の見通しから0.3ポイント引き下げた。KDIの成長率見通しは経済協力開発機構(OECD)、韓国政府、韓国銀行(中央銀行)の予想(いずれも1.6%)より低く、国際通貨基金(IMF)とアジア開発銀行(ADB)の予想(いずれも1.5%)と同じ。KDIは、輸出低迷で内需不振が続いている状況を考慮し、成長率見通しを下方修正したと説明した。