【ソウル聯合ニュース】韓国の朴振(パク・ジン)外交部長官は15日、日韓経済協会の代表団と面会し、「両国首脳によるシャトル外交が12年ぶりに再開した。韓日関係が新たに出発する重要な時期だ」とし、「韓日関係が安定的に、速いスピードで進むには両国の企業関係者の役割が重要だ」と述べた。

 朴氏は、韓日経済協会と日韓経済協会、それぞれの加盟企業が主導することで韓日間の民間分野の協力が活性化されることを期待するとし、「実質的協力事業が推進され両国共同の利益が増進されることを期待する」と述べた。

 また16、17の両日、韓日の企業経営者らが両国の経済連携を話し合う「韓日・日韓経済人会議」がソウルで開かれることに関連し、同会議は両国の経済協力の証人であり、両国を代表する民間の経済協議体として象徴的な意味があると評価。そのうえで「半導体、2次電池、自動車など新産業分野で新しい協力が模索されることを期待する」と述べた。

 また「両国企業が韓日両国を越えて第三国に共同進出する機会を模索し、共同繁栄と互恵的な協力を拡大させることができるよう経済界にいる皆さんが知恵を集めてくれることを願う」と要請した。

 朴氏は韓国政府が韓日関係改善のモメンタムを外交や安全保障だけでなく、経済や文化、人的交流など多様な分野に拡大していると説明した。

 日韓経済協会の佐々木幹夫会長は、関係改善を誰よりも望んでやまなかった実業家にとってこれ以上の喜びはないとし、ここに至るまでの韓国政府の勇断と決断力に心より敬意を表わすと話した。

 また両国を取り巻く厳しい世界情勢が続いているとし、相互に補完することで経済的シナジーを継続して育てることができると強調した。

 韓日・日韓経済人会議は両国の経済協力の促進などを目的とし、1969年から毎年両国で交互に開かれてきた。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、対面で開かれるのは4年ぶり。