【ソウル聯合ニュース】過去3年間の北朝鮮によるサイバー攻撃の7割以上がフィッシングメールによる攻撃だったことが分かった。

 韓国情報機関の国家情報院(国情院)が25日に公開した2020〜22年の北朝鮮ハッキング組織によるサイバー攻撃と被害に関する資料によると、北朝鮮によるサイバー攻撃の74%は電子メールを悪用したハッキング攻撃だった。このほか、セキュリティー上の弱点を突いた攻撃が20%、特定サイトにアクセスするとマルウエア(悪意のあるプログラム)に感染する「水飲み場型攻撃」が3%など。

 国情院は、北朝鮮がフィッシングメールを何の疑いもなく開かせるため送信者名や件名を巧妙に偽装していると説明し、注意を呼び掛けた。

 国情院の関係者は「前職や現職の外交・安全保障分野の関係者のほか、大学教授、教師、学生、会社員なども被害に遭っている」とし、国内の大手ポータルサイトと関連情報の共有を強化していくと話している。