【ソウル聯合ニュース】韓国で国を守るため犠牲になった人々を追悼する「顕忠日」の式典が6日、国立墓地の国立ソウル顕忠院で開かれた。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は演説で「韓米同盟は『核基盤の同盟』に格上げされた」と強調した。

 尹大統領は4月にバイデン米大統領と会談し、米国の核資産により拡大抑止の実行力を画期的に強化するワシントン宣言を共同発表したと言及。「北は核とミサイル能力を高度化しており、核兵器使用を法制化した」と批判し、これに対し「わが政府と軍はいつにも増して強力な韓米同盟を土台に堅固な安全保障体制を構築し、国民の生命と安全を守る」と述べた。

 また「大韓民国は、国民があるじである国、自由民主主義国家を建設するため独立と建国に献身した方々、共産全体主義勢力に立ち向かい自由を守り抜いた方々の犠牲と献身の上に成り立っている」とし、こうした人々を「国家の英雄」とたたえた。

 韓国を守るため戦死した韓国軍の16万人のうち12万人の遺骨を未だ見つけられず、米軍も3万7000人が戦死したと述べ、遺骨の発掘と遺族への引き渡しに努力すると約束した。軍人のほか、警察や消防官なども英雄として挙げながら、「記憶し、礼遇することが国の責務」「その家族が誇りを持てるようにする」などと強調した。

 追悼式典には閣僚や軍合同参謀本部議長、与野党の代表ら約7000人が参列した。