韓国 けさのニュース(8月29日)
北朝鮮が24日、軍事偵察衛星を搭載した新型ロケット「千里馬1型」を打ち上げたことに対し、韓米日など多くの国連加盟国が糾弾の声を上げた。韓国外交部のパク・ウンジン軍縮不拡散担当官は28日(現地時間)、ジュネーブの国連欧州本部で開かれた宇宙安全保障に関する会合で「われわれは宇宙の安全かつ持続可能な平和を保障するために集まったが、北が反対の道を選んだのは非常に嘆かわしい」と述べた。一方、北朝鮮は弾道ミサイル技術を利用した衛星の打ち上げを禁じた国連安全保障理事会の決議を拒否するとし、打ち上げは正当な自衛的措置だと主張した。
◇金正恩氏 娘を伴い海軍司令部訪問
北朝鮮の朝鮮中央通信は29日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が海軍節を翌日に控えた27日に海軍司令部を訪れ、将兵らを激励したと報じた。朝鮮中央放送は「敬愛する金正恩同志が愛する子弟と共に海軍司令部に到着すると、海軍将兵たちは意義深い創立名節(海軍節)に無上の栄光と特典を得ることができた感激と歓喜にあふれ、熱狂的な歓呼の声を上げ続けた」と伝えた。「愛する子弟」とは金正恩氏の娘のジュエさんを指す。金正恩氏にジュエさんが同行したと報じられるのは、5月16日に軍事偵察衛星発射準備の現場を視察して以来、約3カ月半ぶり。
◇中国・丹東から約300人が北朝鮮に帰国 陸路では3年7カ月ぶり
北朝鮮と中国の貿易拠点である中国遼寧省・丹東から28日、留学生や派遣公務員、貿易商など300〜400人が北朝鮮・新義州にバスで帰国した。複数の消息筋が伝えた。中国に滞在していた北朝鮮の人々が陸路で帰国したのは、新型コロナウイルスの感染拡大により2020年1月に中朝国境が封鎖されて以来初めて。中朝間の人的往来は今月に入って順次再開されており、来月23日に開幕する杭州アジア大会への北朝鮮選手団の参加規模が国境の開放速度を計る試金石となりそうだ。
◇仏版「インフレ抑制法」に自動車業界が懸念表明 韓欧FTA違反指摘も
生産から運送までの全工程で発生する二酸化炭素(CO2)排出量を合算して電気自動車(EV)への補助金支給の可否を判断する、いわゆる「フランス版IRA(米インフレ抑制法)」の施行が予告され、韓国自動車業界が対応に追われている。改正案通り施行されれば、欧州連合(EU)へ輸出される韓国製EVは補助金の支給対象から除外される可能性が高く、類似の措置が欧州諸国に拡大する恐れもある。業界によると、韓国貿易協会と欧州韓国企業連合会は25日付でフランス政府に提出した意見書で、EV補助金の改編を盛り込んだ施行規則の改正案が「差別的待遇を禁じた韓・EU自由貿易協定(FTA)に潜在的に違反する可能性がある」として懸念を表明した。