韓国 きょうのニュース(8月30日)
韓悳洙(ハン・ドクス)首相は30日の国会予算決算特別委員会で、東京電力福島第1原発の処理済み汚染水の呼称変更について、「検討する」との考えを明らかにした。また、「国際原子力機関(IAEA)が言う『多核種除去設備(ALPS)で処理された汚染水』、これが科学的に正しい表現だと考える」として、「正確には科学的に処理された汚染水」と改めて強調した。
◇混乱続いた世界スカウト大会 共同委員長だった閣僚が謝罪
金賢淑(キム・ヒョンスク)女性家族部長官は国会予算決算特別委員会に出席した際、今月前半に開催されたボーイスカウト・ガールスカウトの祭典「世界スカウトジャンボリー」について「キャンプで不便を被ったスカウトとご心配された国民の皆さんに心から謝罪の言葉を申し上げる」と記者団に述べた。金氏はジャンボリーの共同委員長だった。混乱続きだった大会に対し謝罪の意を示すのは初めて。
◇4〜6月期の出生率0.70で過去最低 出生数91カ月連続減
統計庁が発表した「人口動向」によると、2023年4〜6月期の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの推定数)は0.70で、09年の統計開始以来、四半期ベースで最低を記録した。前年同期に比べ0.05ポイント低下した。23年4〜6月期の出生数は前年同期比6.8%減の5万6087人で、同期として過去最少だった。死亡数は8万3359人で、新型コロナウイルスによる死者が急増した前年同期に比べ7.9%減少した。一方、6月の出生数は前年同月比1.6%減の1万8615人だった。15年12月以降、91カ月連続で前年同月比減少している。
◇米戦略爆撃機B1Bが朝鮮半島に展開 韓国空軍と訓練
国防部は、韓米合同軍事演習「乙支フリーダムシールド(UFS、自由の盾)」の合同野外機動訓練の一環として、米軍の戦略爆撃機B1Bを朝鮮半島に展開する訓練を実施したと発表した。今回の訓練は今年10回目となる韓国軍と米戦略爆撃機の合同訓練で、韓国空軍の戦闘機FA50や米空軍の戦闘機F16などが参加して朝鮮半島西側の黄海上空で行った。国防部は、北朝鮮が先ごろ軍事偵察衛星を搭載したとする「宇宙発射体」を発射したことに対し、米国の戦略兵器を適時に展開することで「拡大抑止の行動化」と「堅固な連合防衛体制」を示したと訓練を評価している。
◇10月2日の臨時休日指定 来週閣議決定の見通し
政府が、10月2日を臨時休日に指定する案件を来週閣議決定する見通しだ。大統領室の高官は聯合ニュースに「与党から要請された臨時休日の指定を積極的に検討している。来週の確定が適切だと思う」と伝えた。保守系与党「国民の力」は先ごろ、国民の休息権の保障や内需喚起に向け、秋夕(中秋節)連休(9月28〜10月1日)と建国記念日の祝日・開天節(10月3日)の間の平日である10月2日を臨時休日に指定するよう政府に要請した。実現すれば計6日間の大型連休となる。