【世宗聯合ニュース】韓国統計庁が30日までに発表した統計によると、2022年に生まれた赤ちゃんの数(出生数)が25万人を割り込み、過去最低を記録した。また女性1人が生涯に産む子どもの推定人数「合計特殊出生率」も0.8を割り込み、過去最低となった。

◇出生数24.9万人、出生率0.78 いずれも「過去最低」

 2022年の出生数は24万9000人で前年より1万1000人減少した。出生数が25万人を割り込んだのは1970年の統計開始以来初で、過去最小。1970年に100万人を超えていた出生数は、2002年には40万人台に、2020年に入ってからは30万人を割り込んだ。

 2022年の合計特殊出生率は0.78で、前年より0.03(3.7%)下がった。統計開始以来初で過去最小となった。合計特殊出生率は1970年の4.53から84年には1.74まで下がり、2018年に初めて1を割り込んで0.98となった。韓国の合計特殊出生率は2021年基準で経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で最も低く、1を割り込んでいる唯一の国となっている。

 現在の人口規模を維持するためには合計特殊出生率が2.1必要だが、韓国は全国のすべての地域で2.1を下回った。特にソウル市の冠岳区は0.42で最も低かった。最も高かったのは全羅南道霊光郡の1.80だった。ソウル市は0.59、釜山市は0.72だった。

 第1子出産時の母親の平均年齢はソウル市が34.4歳で最も高く、忠清北道が32.6歳で最も低かった。平均では33.5歳で、前年より0.2歳上昇し、過去最高を記録した。父親の平均年齢は36歳で、2010年の統計開始以来、最高となった。

 出生数(24万9000人)のうち、婚姻関係にない男女の間に生まれた子(婚外子)は3.9%の9800人で、過去最高を記録した。