【ソウル聯合ニュース】韓国の市民団体「韓国納税者連盟」が大統領秘書室を相手取り、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の映画鑑賞費用と食事代、大統領室特殊活動費の内訳の公開を求めた訴訟で、ソウル行政裁判所は1日、原告一部勝訴の判決を言い渡した。

 裁判所は、尹大統領夫妻が昨年6月12日にソウル市内の映画館で是枝裕和監督の韓国映画「ベイビー・ブローカー」を鑑賞した際の費用の内訳と、同年5月13日に尹大統領がソウル市内の韓国料理店で支払ったとされる450万ウォンの夕食代の内訳に対する情報公開の請求を認容した。尹政権発足後に支出された大統領室特殊活動費の内訳の一部も公開対象との判断を示した。

 大統領室業務推進費の内訳の公開請求については「すでに公開された」として棄却した。 

 この市民団体は昨年、大統領室にこれらの情報公開を請求し、拒否された。続いて大統領秘書室行政審判委員会に行政審判を提起したが、同年11月に「警護上の問題を招きかねない」として棄却されたことから、ソウル行政裁判所に訴えを起こした。