【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領は４日の首席秘書官会議で、「自由民主主義を揺るがし、破壊しようとする反国家行為に対し、政治陣営に関係なくすべての国民と共に断固として対応しなければならない」と述べた。大統領室報道官が明らかにした。旧日本軍慰安婦被害者支援団体の前理事長で国会議員（無所属）の尹美香（ユン・ミヒャン）氏が親北朝鮮団体である在日本朝鮮人総連合会（朝総連）が主催した関東大震災朝鮮人虐殺追悼行事に出席したことを念頭に置いた言及とみられる。

　一方、尹大統領は７月末にソウル市内の小学校で自ら命を絶った教師の四十九日を迎えたことに言及し、「教権（教師としての権威・権力）」の確立や教育現場の正常化に万全を期するよう指示した。

　亡くなった教師は保護者からの苦情に悩んでいたとされる。この死をきっかけに教師が保護者からの過剰な要求や苦情に悩まされている実態が明らかになり、教師の権限を強化するよう求める声が強まった。全国の教師らは追悼のため、この日を「公教育を止める日」と定め、各地で集会などを行う方針を示している。