【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は今月の国際会議出席を機に30回以上の2国間首脳会談開催を計画していることが4日、大統領室関係者への取材で分かった。北朝鮮の核・ミサイル挑発に対し国際連携を強めるとともに「グローバル中枢国」として責任をもって外交を展開し、韓国・釜山への2030年国際博覧会(万博)誘致活動ではラストスパートをかけるとみられる。

 尹大統領は5日から11日までインドネシアとインドを訪問し、東南アジア諸国連合(ASEAN)とASEANプラス3(韓中日)の各首脳会議、東アジア首脳会議(EAS)、主要20カ国・地域(G20)首脳会議に出席する。現地滞在中にインドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、カンボジア、クック諸島、インド、スペイン、アルゼンチン、モーリシャスなどとの首脳とそれぞれ会談する予定だ。

 昨年5月の大統領就任以降、国際会議を機にした2国間首脳会談だけで50回を超える。今年7月にリトアニア・ビリニュスでの北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席した際は2日間で13カ国の首脳と相次ぎ会談した。今後も積極的に個別会談を進めていく方針だと、大統領室関係者は伝えた。

 尹大統領は今月の2国間会談でも、韓国のインド太平洋戦略を説明して認識を共有し、北朝鮮核対応へ連携を強化することに主眼を置く見通しだ。また、30年万博の開催地を決める投票が11月28日に迫る中、釜山への支持を呼び掛ける。大統領室関係者は「尹大統領は万博を必ずや誘致するという意志を明確に示しながら、2国間会談を強行軍で続けていく」と述べた。