韓国 けさのニュース(9月6日)
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領はインドネシア訪問2日目の6日、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に出席する。午前は韓国・ASEAN首脳会議に出席し、韓国とASEANの今後の実質的な協力強化について話し合う。午後にはASEANプラス3(韓中日)首脳会議に臨み、「東アジア共同体」の実現に向けたASEANと韓中日の協力活性化について議論する。同会議には日本から岸田文雄首相、中国から李強首相が出席する。夕方にはASEAN議長国のインドネシアが主催する夕食会に出席する。尹大統領は一連の会議に合わせ、各国の首脳とも個別に会談する。
◇尹大統領の支持率 3.9ポイント下落の34.1%
国家基幹ニュース通信社の聯合ニュースと聯合ニュースTVが発表した世論調査(2〜3日実施)の結果によると、尹錫悦大統領の支持率は34.1%で前回調査(8月5〜6日)から3.9ポイント下落した。不支持率は58.0%で5.7ポイント上昇した。政党支持率は保守系与党「国民の力」が34.0%で前回より3.4ポイント下がった。革新系最大野党「共に民主党」は28.1%で0.1ポイント下落した。
◇国会の対政府質疑2日目 汚染水問題など争点
国会は6日、外交・統一、安全保障分野の対政府質疑を行う。対政府質疑は前日に政治分野から始まり、2日目のこの日は東京電力福島第1原発の処理済み汚染水の海洋放出問題などを巡り、政府・与党と野党が激しい論戦を展開する見通しだ。最大野党「共に民主党」など野党は汚染水放出を「海洋主権の侵犯」と見なし、政府の生ぬるい態度が国民の不安と水産業の被害を招いたと批判する見通しだ。一方、与党「国民の力」は野党の批判に「怪談・偽ニュース扇動」と反論するとともに、政府に汚染水問題に対する科学的検証と水産業界への支援強化を要請すると予想される。
◇9月の果物価格上昇 リンゴは昨年の約2.5倍に
9月の果物価格が昨年に比べ全般的に高くなる見通しだ。韓国農村経済研究院の報告書によると、9月のリンゴの卸売価格は10キロ当たり7万ウォン(約7800円)〜7万4000ウォンで、前年同月(2万8400ウォン)比146.5〜160.6%上昇すると予測される。果物価格の上昇は生産量減少によるもので、リンゴ、ナシ、ブドウ、モモなどの果物が春の低温被害と夏の大雨の影響で不作だったという。研究院は、今年のリンゴ生産量は前年比21%、ナシの生産量は20%減少すると予測した。