【ソウル聯合ニュース】韓国と米国は15日、ソウルで拡大抑止戦略協議体(EDSCG)を開催する。韓国の外交部と国防部は8日、「韓米の外交・国防次官が日増しに高度化・露骨化している北の核・ミサイル脅威の中、(米国が核を含む戦力で同盟国を守る)拡大抑止の実行力を強化するための両国の政策や戦略的な協力策を包括的かつ踏み込んで議論する」と明らかにした。

 韓国からは張虎鎮(チャン・ホジン)外交部第1次官と申範澈(シン・ボムチョル)国防部次官、米国からジェンキンス国務次官(軍備管理・国際安全保障担当)とベーカー国防次官代行(政策担当)が出席する。

 双方は韓米首脳が4月に採択した米国の拡大抑止の強化を盛り込んだ「ワシントン宣言」の履行について集中的に協議するとみられる。

 両国は2016年に外交・国防閣僚会議(2プラス2)でEDSCGの設置に合意し、同年に初会合を開いた。17年の韓米首脳会談でEDSCGの定例化で一致し、18年に2回目の会合を行った。だが、南北・米朝関係が改善の動きをみせた18年からは開催せず、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権発足後の昨年9月に3回目の会合を行っていた。韓国でEDSCGが開かれるのは初めて。

 今回のEDSCG前には北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)とロシアのプーチン大統領が首脳会談を開催し、武器取引などについて協議する可能性もある。韓米はロ朝首脳会談が開かれる場合、EDSCGでロ朝の軍事関係強化に強い懸念を表明するとみられる。