韓国 けさのニュース(9月12日)
北朝鮮の朝鮮中央通信は12日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)がロシアを訪問するため、10日午後に専用列車で平壌を出発したと報じた。「党と政府、武力機関の主要幹部」が同行したと伝えた。北朝鮮とロシア間の違法な兵器取引の可能性が取り沙汰される中、北朝鮮の軍の実力者が金正恩氏に同行する点が注目される。
◇プーチン氏 金正恩氏と会談後に公式夕食会開催
ロシア大統領府は、プーチン大統領が北朝鮮の金正恩委員長との首脳会談で両国関係を議論し、公式夕食会も開催する予定だと発表した。ロシア国営メディアのスプートニクが報じた。大統領府のペスコフ報道官は11日(現地時間)、国営テレビとのインタビューで「北朝鮮はわれわれの隣人であり、他の隣国のように良好な互恵関係を構築しなければならない」として「これはプーチン大統領が持続的に追求していることだ」と述べた。
◇最大野党代表 北への不正送金疑惑巡りきょう再出頭
水原地検は12日午後、下着メーカー大手・サンバンウルグループが北朝鮮側に巨額資金を不正に渡した疑惑に関与したとされる最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表の2回目の取り調べを行う。サンバンウルのキム・ソンテ元会長は2019年、李華泳(イ・ファヨン)元京畿道平和副知事の要請で京畿道が支払うべきだった北朝鮮のスマートファーム(農林複合型モデル農場)支援事業費500万ドル(約7億3000万円)と北朝鮮側が要求した当時の李在明・京畿道知事の訪朝費用300万ドルの計800万ドルを北朝鮮に渡したとされる。李氏は9日に検察に出頭して取り調べを受けたが、水原地検は李氏側に12日に再度出頭するよう要請していた。
◇尹大統領 閣議でインドネシア・インド歴訪の成果説明へ
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は12日午前、閣議の冒頭発言で5〜11日に行ったインドネシア・インド歴訪の成果を説明し、政府の今後の措置を点検する予定だ。また、教師が保護者からの過剰な要求や苦情を苦に命を絶つ事件が相次ぎ、全国の教師による集会が続いていることを受け、教権(教師としての権威・権力)の確立と教育現場の正常化に向けた政府の意志を強調する見通しだ。冒頭発言はテレビで生中継される。
◇中秋節の祭礼用食材費 前年比下落
ソウル市農水産食品公社は、ソウル市内の伝統市場16カ所、大型スーパー8カ所、可楽洞農水産物総合卸売市場内にある可楽モールの計25カ所で主な祭礼用食材36品目の価格を調査した結果、ソウルの家庭(6〜7人家族の場合)が秋夕(中秋節、今年は9月29日)の祭礼用食材を買いそろえるには伝統市場で23万7381ウォン(約2万6000円)、大型スーパーでは約28万581ウォンかかると明らかにした。昨年に比べると伝統市場での購入費用は5892ウォン(2.4%)、大型マートでの購入費用は2万6849ウォン(8.7%)下落した。昨年は秋夕の日程が早く、祭礼用食材の費用がやや高かったためとみられる。