韓米の拡大抑止戦略協議体 きょうソウルで開催=実行力強化へ協議
韓国からは張虎鎮(チャン・ホジン)外交部第1次官と申範澈(シン・ボムチョル)国防部次官、米国からジェンキンス国務次官(軍備管理・国際安全保障担当)とベーカー国防次官代行(政策担当)がそれぞれ首席代表として出席する。
今回は13日に行われた北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)とロシアのプーチン大統領の首脳会談直後の開催となる。プーチン氏は北朝鮮の軍事偵察衛星開発を支援すると公言し、軍事協力の可能性を示唆した。韓米はロ朝の軍事面での結束に対する強い懸念を表明すると予想される。
また、韓米首脳が4月に採択した米国の拡大抑止の強化を盛り込んだ「ワシントン宣言」の履行について集中的に協議するとみられる。
双方の代表団は会議終了後、ソウル近郊の京畿道・平沢の海軍第2艦隊司令部訪問を検討している。同司令部には2010年に北朝鮮潜水艇の魚雷攻撃を受けて沈没した哨戒艦「天安」の船体が展示されている。
両国は16年に外交・国防閣僚会議(2プラス2)でEDSCGの設置に合意し、同年に初会合を開いた。17年の韓米首脳会談でEDSCGの定例化で一致し、18年1月に2回目の会合を行ったが、南北・米朝関係が改善の動きをみせた同年上半期以降は開催せず、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権発足後の昨年9月に3回目の会合が行われた。韓国でEDSCGが開かれるのは初めて。