尹大統領「力による平和で民主主義守る」 仁川上陸作戦記念式を主管
仁川上陸作戦は1950年9月15日、マッカーサー司令官が指揮する国連軍が仁川に上陸し、北朝鮮からソウルを奪還した戦闘。韓国では60年から仁川上陸作戦戦勝行事が開かれているが、大統領主管は今回が初めて。
尹大統領は同作戦を「朝鮮半島の共産化を防ぐ歴史的な作戦であり、世界の戦史に輝く偉大な勝利」「自由世界が記憶すべき大切な資産」などと評価した。何人かの兵士の名前を挙げながら韓国軍と国連軍の活躍を振り返り、「不屈の勇気、闘志、犠牲精神」を見せたとたたえ、それが勝利の原動力になったとした。
一方、「戦争の銃声がやんで70年がたつ今、われわれが大切に守り通した自由と平和は再び挑戦に直面している」と言及。北朝鮮について「核とミサイルの能力を高度化させながら、韓国打撃を公然と言い放つなど軍事的威嚇を一層露骨にしている」と指摘し、共産勢力と反国家勢力がでっち上げや宣伝扇動により自由民主主義を脅かしていると警戒した。
尹大統領は「政府は参戦勇士の犠牲によって成し遂げた勝利を記憶、継承し、いかなる威嚇も決然として退ける」と言葉に力を込めた。