【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は14日、ソウルで開かれた韓国と国連軍司令部加盟国の国防相や代表による会議に祝電を寄せ、国連軍司令部を「韓国を防衛する強力な力の源泉」と評した。

 尹大統領は国連軍司令部が朝鮮戦争休戦協定の履行だけでなく、有事の際は国連安全保障理事会による別途の決議がなくても友好国の戦力を統合して韓米連合軍に提供するとしながら、朝鮮半島の自由と平和維持における役割を評価した。

 今回の会議は北朝鮮による核・ミサイル脅威と挑発が続く中で開催されたと述べ、「価値を共有する自由友好国の協力と連帯を強化する出発点であり、未来への里程標になると確信する」と強調した。

 会議に出席した米国のオースティン国防長官は「北朝鮮は国連軍司令部発足後の70年余り、核・ミサイルとサイバー攻撃力を発展させ、韓国と米国のみならず域内の同盟国に脅威を加えている」と批判。中国とロシアは国連安保理決議と経済制裁を回避しながら北朝鮮のミサイル技術発展を手助けしており、憂慮されると述べた。

 同氏は北朝鮮がロシアに対しウクライナ侵攻に用いることができる殺傷武器を支援していると指摘するなど、北朝鮮とロシアの軍事協力の拡大にも深い憂慮を示した。その上で、今後も朝鮮半島の平和に向け協力するよう出席者に呼び掛けた。

 韓国の申源湜(シン・ウォンシク)国防部長官は「北に警告する。朝鮮戦争の時とは違い、国連加盟国となった北が再び違法に南を侵略するならば国連加盟国が国連軍司令部を攻撃するという自己矛盾だ」とけん制。北朝鮮が挑発した場合には「国連軍司令部を中心とする国際社会の強力なこらしめが伴わざるを得ない」とした。さらに「この会議は、ルールに基づいた国際秩序を拒否して力による現状変更を試みる国または集団への強力な警告となるだろう」とも述べた。

 今回の会議は、韓国と国連軍司令部加盟の17カ国の国防相や代表が集い、朝鮮半島での戦争抑止策を議論する初の会合。終了後に共同宣言を発表し、朝鮮半島で韓国の安全保障を脅かす敵対行為や武力攻撃が再開した場合に国連軍司令部加盟国が共同で対応する姿勢を示すとみられる。

 韓国国防部は会議を定例化する方針だ。同部と国連軍司令部は協力強化のため、韓国軍将校の同司令部参謀部への派遣についても協議している。