【ソウル聯合ニュース】韓国関税庁が20日までにまとめた統計によると、1〜10月の即席麺の輸出額は累計7億8525万ドル(約1175億円)に上った。前年同期より24.7%多く、年間として過去最高を記録した2022年(7億6541万ドル)をすでに上回っている。9年連続の最高記録更新。また韓国通貨のウォン換算では、即席麺輸出60年にして初めて1兆ウォン(約1160億円)を突破した。

 今年1〜10月の即席麺の輸出量は20万1363トンで、前年同期比13.9%増加した。22年通年(21万5953トン)を下回っているが、残り2カ月で昨年を抜いて過去最多を記録するのは確実とみられる。輸出量も同じく9年連続で最多を更新することになる。

 1〜10月の輸出額を1ドル=1300ウォンで換算すると1兆208億ウォンで、初めて1兆ウォンを超えた。23年通年は1兆2000億〜1兆3000億ウォンに上る見通し。

 この輸出額は韓国で生産、輸出した製品で、これに海外現地生産分も合わせると世界販売額が年間2兆ウォンを超えるとの見方もある。最大手の農心は韓国での生産・輸出に加え、米国と中国の工場で生産・販売している。八道もロシアに生産拠点を置いている。

 海外で韓国即席麺の消費が伸びているのは、新型コロナウイルス下で普段の食事、また非常食として注目されたことが大きい。20年の米アカデミー賞で作品賞など4冠に輝いたポン・ジュノ監督の韓国映画「パラサイト 半地下の家族」も後押しした。同作品には農心製「チャパゲティ」と「ノグリ」の二つでつくる即席麺のアレンジレシピ「チャパグリ」が登場する。世界的な韓流ブームが続く中、K―POPとKビューティー(韓国製コスメ)に次いでKフードに対する関心も高まっている。

 今年1〜10月の即席麺輸出額を国・地域別にみると、中国が1億7445万ドルで最も多く、米国(1億700万ドル)、日本(4866万ドル)、オランダ(4864万ドル)、マレーシア(3967万ドル)、フィリピン(3090万ドル)と続いた。輸出額1000ドル以上の国・地域は計128に及ぶ。