【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は、7日夜にKBSテレビで放送された「特別対談」で、北朝鮮について「合理的・理性的ではない勢力のため、韓国の安全保障を脅かす挑発を加えるときも不合理で非理性的な結論を出しかねない勢力」と述べ、これを前提に韓国の安保をさらに強固に構築すべきとの考えを示した。

 南北首脳会談の可能性に関しては「見せかけの外交や政治はしない」とのこれまでの立場を改めて示した。「北が核を放棄するかどうかにかかわらず、首脳会談を行うことができる」としながらも、トップダウン方式は困難であり、実務者間からしっかり準備をしなければ得るところがなく終わる可能性があると指摘した。

 国内の一部で出ている「核武装論」には「現実的でない話」とし、「決心すれば(核開発に)長くかからないだろうが、NPT(核拡散防止条約)を徹底的に順守することが国益により合致する」と一蹴した。

 対日関係では、徴用訴訟で日本企業に賠償を命じる判決が相次いでいることに関し、「こうした判決が今後出されることとは関係なく、韓日関係は復元され、未来に向けて進んでいるところだと申し上げたい」と強調した。

 対中関係では「韓中の基本的な国政・対外関係の基調は変わらないと思う」と述べた。韓国への産業用尿素の輸出制限といった問題も管理されているとし、「韓中関係の問題も大きく憂慮することはない」との見方を示した。一方、習近平国家主席の訪韓の可能性に関して問われると、即答を避けた。

 KBSニュース番組のアンカーとの対談の収録は4日に大統領室庁舎で約2時間行われた。

 尹大統領は就任100日に合わせた記者会見を2022年8月に開いて以降、1年半にわたり記者会見を行っていない。昨年初めには大手紙・朝鮮日報の単独インタビューで国政方針を語った。

 番組では大統領の執務室や国務会議室、海外首脳からの贈り物を展示するスペースなどが公開された。