【ソウル聯合ニュース】韓国の韓悳洙(ハン・ドクス)首相は20日、「医療改革に関する国民向け談話」を通じ、政府が提示した大学医学部の入学定員増について「2000人の増員は医師不足を解決するための最小限の数字」と強調した。政府は教育環境と地域医療の現実を踏まえて増員規模を2000人に定めたと説明し、2025学年度から定員を2000人増員したとしても大学医学部の教育環境で十分に受け入れ可能だと述べた。

 政府の方針に反発する研修医らは一斉に職場を離脱した。韓氏は、定員増を振り出しに戻って見直すか小規模の増員で妥協しようといった意見もあることに対し「政治的損益に基づく適当な妥協が結局は国民の被害へと跳ね返っていく事実を、政府は骨身にしみている」と言及した。

 00年の医薬分業導入当時、医療界の反発により医学部定員を315人減らしたことを挙げ、「2000年の妥協が2035年の医師不足を招き、今年のあつれきと混乱を生んだ」と指摘。00年の削減がなかったなら、6600人の医師を今より多く確保できたはずで、その数は35年には1万人を超えるとした。政府には定員拡大を成し遂げる理由があるとしながら「今からでも定員を増やし地道に医師を育ててこそ、解決の糸口をつかめる」と強調した。

 2000人の増員枠について「首都圏以外の医学部と小規模の医学部、地域拠点病院の役割を担う地域の医学部に集中的に配分する」と説明した。国立大教授の1000人新規採用など、政府としての総合的支援も迅速に実行に移す考えだ。

 韓氏は「医学部増員は医療改革のための必須条件」と繰り返し、必須医療分野と地域医療の強化に引き続き注力すると述べた。職場を離れた研修医と授業をボイコットする医大生には本来の場所に戻るよう呼び掛け、医学部教授にも「教え子たちを患者のもとに呼び戻してほしい」と促した。