エコテロリストのシーシェパードをはじめ、号泣会見で一躍、時の人となった政治家や吉本興業会長の大崎洋まで、一筋縄ではいかない相手への体当たり取材を得意としてきたライターの大迫知信さん。「自分にしか書けないテーマを探求したい」との思いから辿り着いたのが、自身の祖母がつくるちょっとズレてる料理を紹介する「おばあめし」というコンテンツだった。

 今回、改めて取り上げたのは、そんな大迫さんが異常とも言えるペースで、さまざまなWeb配信を繰り広げているからだ。ざっとあげても、そのボリュームは膨大だ。音声配信アプリ「stand.fm」で朝昼晩の3回行う「毎食おばあめし」をはじめ、週に3回のライブ配信やYouTubeでの動画配信。本業に支障をきたしそうなペースで、なぜこれほどまでに配信を行っているのか。大迫さん本人にその理由をたずねた。

 数々のユニークおにぎりを発信していたInstagramをのぞいてみると、2月を境に“おばあ”の料理は更新されていない。大迫さんによると、おばあがコロナに感染して以来、体力の衰えもあり料理を休憩しているという。「大事にはいたらなかったのですが、少しずつ体調を回復してもらいたいと思って、料理は僕が代わりに作っています」と大迫さん。

 Instagramやブログには、おばあの料理に代わりに、大迫さんが作ったというおばあめしならぬ、「まごめし」の写真が並んでいる。「料理は得意ではないので、簡単に作れておばあが食べやすいものを中心に。だいたい、電子レンジで火を通して焼肉のタレをかけるとおいしくなるんですよ」と満面の笑みで話す。

 ではなぜ、さまざまな配信を行うようになったのだろうか。大迫さんは、「おばあを元気づけられる方法って、なんだろうって考えたんです。毎日、料理を作ってあげるだけではなくて。それで、思い付いたのが、『おばあめし』を応援してくださる方々の声援を届けたいと。Instagramのコメントを伝えると、おばあは嬉しそうにしていたので」と話す。

 思い立ったら即行動と、3月から音声配信とライブ配信、YouTubeをスタートさせた。「盛り上がりは、まだまだこれからです。近々、ホームページの開設やイベントなども企画していますよ」と意気込み十分の大迫さん。

 そして、これらの活動に時間を費やすと、自ずと本業に力を注げなくなることについては、このように話す。「一連の配信は、ほぼほぼ報酬を生み出しません。ライター業の仕事もセーブしなければいけない状況です。でも、おばあにいろいろな人の声を届けられるのも今しかない。そう思って、配信を続けています。だから、おばあのために生きているようなものなので、ある意味では究極のおばあちゃん子をめざしているのかもしれないですね」という大迫さん。

 配信している内容は、おばあのことばかりではなく、社会時評や日常のこと、体を張った検証までさまざまだ。今後、大迫さんが“究極のおばあちゃん子”となり、どのようなコンテンツを発信してくれるのか、期待せずにはいられない。

(よろず〜ニュース特約・橋本未来)