飼い主にとってペットは家族。家族写真を撮るようにいろんなシチュエーションで写真を撮りたいものだ。

筆者も動物が好きで自分で犬を飼っていることもあり、Twitterは好んでペットの写真を見るのだが、先日、目を疑うような写真がタイムライン上に流れてきた。

写真に写るのは体長2メートルほどの、まるで熊のようなサイズのウサギ。驚いて投稿に付けられた「#巨大兎との生活」をクリックすると、次から次へとこの巨大ウサギと飼い主の日常をおさめた写真が出てきた。

このウサギは本物なのだろうか?それとも…?投稿者のTAKUMIさんにお話を聞いてみた。

野中比喩(以下「野中」):このウサギさんの正体について教えてください。

TAKUMI:正体はみたまんまの、巨大垂れ耳うさぎ(ロップイヤーラビット)です。6歳のオスで、名前は「もっけ」ですが「もっちゃん」と呼ぶことが多いです。感謝の気持ちを忘れない優しいうさぎになってほしいという思いから、山形の方言の「もっけだの(恐縮です)」から取りました。そのせいか、うさぎホテルの店長に「この子は内弁慶だけど仲間を大切にする友達想いの子」といわれ、自慢にしています(笑)。本当は体重2kgの普通のうさぎなんです、ってわざわざ言うのはやめておきます…。

野中:「本当は…」の部分はとても大事ですね!私もこの写真を見たときは最初混乱してしまいました。

TAKUMI:こんな大きなうさぎが普通に暮らしてると想像して楽しんでもらえたらと思っています。

野中:もっちゃんの画像作品を作ろうと思ったきっかけは?

TAKUMI:うさぎを飼ってる人はみな一度は「大きなうさぎに抱きつきたい」と想像したことあると思います。その願望を実際にリアルな写真に落とし込んだら面白いんじゃないかと思ったんです。

また、草食で食物連鎖の最下層のこんないたいけで優しい動物が熊くらい大きくなったら、食物連鎖上位の生物の立場がなくてシュールで笑えるだろうし、単純に小さな「かわいいもの」が大きくなったら、大きくなった分だけかわいさも倍増するのではないかという説を検証しようと思いました(笑)。

野中:深いですねー!

TAKUMI:ちょうどコロナで気持ちも暗くなりがちだったので。楽しくテレワークできたらいいなあという気持ちをこめて、巨大もっちゃんに寄りかかって仕事をしている写真を作ったのが始まりです。

野中:コロナの時犬に抱きつきまくって困らせてたので非常にわかります(笑)。

作品を作り続けられている理由は?

TAKUMI:続けられているのは皆さんの反響があるおかげです。本当に大きいうさぎがいるものとして話を膨らませてくれる方がいれば、「ほんとにこんなうさぎがいるのか?」と信じちゃう方もいます。また言語に関係なくインパクトがあるせいか、世界中の人がフォローしてコメントをくれるようになりました。反響があるといつも楽しく読ませてもらっています。

野中:画像作品のいいところですね。

TAKUMI:「おかあさんがしんじてくれません」とか「こんな大きなうさぎがいるんですね!」といった連絡も結構くるんですが、見てる方の夢を壊すようなことを言っていいのか、どう対処すればいいのか悩ましい時もあります(笑)。真実に気付くときは「それが大人になるってことなんだよ」っていうサンタクロースのような対処をしていこうかと思います。

野中:リアルだと思っているどうかにかかわらず、多くの方に夢を与えていると思います。

TAKUMI:合成する時に毛を書き足したりするんですけど、もっちゃんのことをより観察するようになりました。愛しさも倍増ですし、みなさんがもっちゃんのストーリーを想像してコメントしてくれるたびに、自分の中のもっちゃんの存在感がましてキュンキュンしてます(笑)。

野中:作品制作にあたり大切にされていることは?

TAKUMI:インスタ映えみたいな写真にするよりも、なるべく普通の生活を見せるようにしてます。そのほうがリアリティが出るかと思って。

角度や光源をあわせることも重要ですが、凝れば凝るほど終わりがないので、さくっと1時間くらいでできる範囲で編集して勢いでアップしてます。合成のあらもありますが、作りたいと思った時に作れるのが楽しいので、さっと楽しく作って作業に追われないようにしています。

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TAKUMIさんの「#巨大兎との生活」シリーズは現在も随時発表中。ぜひ多くの方にご覧になっていただきたい愛情あふれる写真たちだ。

(よろず〜ニュース特約・野中 比喩)