「UFOの里」と称される福島県福島市飯野町の山「千貫森(せんがんもり)」を〝ご当地〟とする「国際未確認飛行物体研究所」(通称・UFO研究所)が開所1年となった6月下旬に謎の飛行物体を撮影した画像や動画を発表し、その調査結果に国内外のUFOマニアから熱視線が送られた。トレードマークのサングラスで会見に臨んだUFO研究所の所長も注目されたが、その人物は、1979年の創刊から43年となる超常現象専門誌・月刊「ムー」編集長の三上丈晴氏だ。6月に自身の単行本「オカルト編集王」(学研プラス)が出版され、「ムー」が7月号で通算500号の節目を迎えたタイミングで、三上氏はよろず〜ニュースの取材に対し、「ムー的」なスタンスでUFOなどに接していく考えを示した。

 三上氏は1968年、青森県弘前市生まれ。筑波大学自然学類を卒業して91年に学研入社。「歴史群像」編集部を経て、入社半年から「ムー」編集部一筋となり、2005年に30代にして5代目編集長に就任した。「ムー的世界に魅せられて、どっぷりハマッた」という編集人生が最新刊の「オカルト編集王」に凝縮されている。

 本書では、自身の原点となる駆け出し時代の裏話や個性的な人たちとの交流、「月刊『ムー』とは何か」という原点に触れ、さらに「ムー的」というキーワードを踏まえて、同誌の企画術や編集術、70年代の日本で超能力ブームを巻き起こしたユリ・ゲラーら「ムー的重要人物」から「心霊写真の謎」「UMAとトリック」など「ムー的ミステリーの裏の裏」まで、具体的なエピソードを挙げながら、その世界をつづっている。ネッシーや雪男、ツチノコなどの「UMA(未確認動物)」は「環境問題」であり、「UFO(未確認飛行物体)」は「軍事用語」である…といった随所に見られる明快な指摘も腑(ふ)に落ちた。

 この「ムー的」というキーワードとも言える概念だが、UFO研究所の所長として、未確認飛行物体に対してどのようなスタンスで「ムー的」に接しているのかと問うた。

 三上氏は当サイトに「エンターテインメントとしての扱いは必要であるが、むやみにUFO映像を本物だと主張するつもりはない。あくまでも冷静に分析して、本物のUFOの証拠を集めて研究していきたい。本書でも述べたが、健全な批判精神をもちつつ、適度な距離を保って活動を続けていくことが重要だと思う」と回答した。

 「ム」ーの創刊は1979年11月号(ちなみに、三上氏は当時小学5年)で、今年6月発売の7月号で通算「500号」に到達した。同誌では「読者、制作関係者、宇宙、地底、全方位に感謝を伝える創刊500号記念イベント」である「ムー民感謝祭」を開催。編集部では「各地のムー的スポットを巡り、各業界のムー民(※「ムー」愛読者や投稿者の呼称)との交流が明らかになる500分のライブ配信を行ないます。ムーのライターや占い師たちが編集部に無茶ぶりする『未来』とは?7月9日にムー公式YouTubeとTikTokで生配信します!」とアピールした。

(デイリースポーツ/よろず〜ニュース・北村 泰介)