戦前なのにまるでモデルのような現代的なポージングをキメる男性の写真がSNS上で大きな注目を集めている。

「満州で牧場をやっていたというわしの曾爺ちゃん、当時の日本人にあるまじきレベルで撮影慣れした写真が出てきて笑ってしまった。」

と件の写真を紹介したのはコスプレイヤーのかちょう(F)さん(@Manager_Friends)。

スーツにハットを目深にかぶったクールなショットがあるかと思えば満洲服でニヒルに笑ってみたり、シャツ&ネクタイに薄手セーターを重ねたお茶目な恰好で頬杖ついてみたり……素人離れしたかちょうさんの曽祖父の写真に対し、SNSユーザー達からは

「なんだろう、この格好の付け方のお手本のような『カッコつけ』!!
まじでイカしてますね!!」
「『実は満鉄映画に出とった』という可能性は?」
「ウィルクやソフィアなんかと出会ったころの若き日の鶴見中尉感がすごい」
「マルベル堂あたりにありそうな」
「昔はデジカメなどなく気軽に撮り直しできなかったので、ポーズや構図を練りに練ってたかもですね笑」

など数々の驚きと称賛の声が寄せられている。

かちょうさんにお話を聞いた。

ーーひいお爺さまの生年やお人柄、戦後の足どりなど、おわかりになる範囲でお聞かせください

かちょう:生年は分かりません。元ツイートに補足としてリプを記載しましたが、実際には牧場経営というより獣医師に近い仕事をこなし、終戦となる直前に日本に帰還。終戦後もそのまま獣医として仕事をこなしていたようです。

人柄につきましては、かなり新しい物好きという感じで、いわゆる”ハイカラ”と表現されるような性格だったようで。おしゃれなども積極的にする方だったそうです。私の父が生まれた後もスクーターを乗り回してあちこちに足を運んでいたようです。

ーーこのお写真をご覧になった経緯、ご感想をあらためてお聞かせください。

かちょう:自分も趣味としてコスプレを嗜んでおりますので、格好をつけたりおどけてみたり、そんなポーズで楽しそうに写真に写る曾祖父を見て非常に親近感を湧きました。同時に当時の世代にもこのような写真を撮るという文化というか選択肢があったということに非常に驚きました。

ーーひいお爺さまは俳優などのご経験があったのでしょうか?

かちょう:俳優やモデルなどの芸能活動は一切してなかったと思われます。Twitterにあげた写真は本当に趣味というか当人の好みで撮った写真と思われます。

ーーこれまでのSNSの反響へのご感想をお聞かせください。

かちょう:確かに非常に男前でかつ現代でも通用するセンスで、子孫という立場の自分ですら「こんな男前になりたいなぁ」と憧れに近い感情すら覚えますが、さすがにこのレベルまでSNSで反響を貰うというのは正直驚いています。

◇ ◇

戦前、戦後も中流階級以上の人々やモダンな人々の間では写真を撮ることが流行していたようだ。しかし現代ほど気軽に撮れるものでもないため、撮影時にはしっかりキメ込んで臨む人が多かったという。読者のみなさんのお宅にももしかしたらご先祖様が若かりし日のキラキラした写真が眠っているかもしれない。

(よろず〜ニュース特約・中将タカノリ)