元米大リーグ・イチロー選手のモノマネで人気のタレント・ニッチローが〝監督〟を務める焼肉店「すずり焼肉 SUZURO」が、9月29日に東京・下北沢にオープンした。

 「すずり焼肉」とは、書道で使うすずり状の特注鉄板を使ったもの。くぼみの部分にタレを配置し、平面部分で肉を焼く。くぼみに流れ落ちて溜まった肉の脂とタレが混ざり、味に深みが加わるという新機軸だ。ニッチローは「タレに脂がどんどん加わって、焼けば焼くほどおいしくなる。タレを〝育てる〟ために肉を焼くと言っても過言ではないです」とPRした。

 すずり焼肉の誕生は、飲食店を苦しめ続けているコロナ禍がきっかけだった。場所はニッチローの故郷で、人口1人あたりの焼き肉店が日本一多い街とされている長野県飯田市。自然が豊かで、コロナ禍で流行したソロキャンプ客が多数訪れる。ニッチローは「キャンパーの人が、思いつきですずり型の鉄板を作ったらしいんです。それが進化して、すずり焼肉が完成しました」と経緯を明かした。

 現地ですずり焼肉を食べ、その味とスタイルの面白さに魅力を感じたというニッチロー。「食べた時に衝撃を受けて、東京の仲間に食べさせたら、みんな『おいしい』と絶賛してくれて。それで、僕が昔働いていた飲食店の社長と一緒に店をやることになったんです」という。

 ニッチローは監修役で、食材は地元・南信州産にこだわっている。肉は豚を中心に、牛と鶏など11種類。その他一品料理や〆のまぜ麺、卵かけご飯なども用意されている。「まぜ麺やご飯に、育てたタレをかけると、これがまたうまいんです。本当に最後まで楽しんでいただけますよ」と自信を見せた。キャンプから生まれたメニューだけに、内装もバーベキュー場をイメージした山小屋風に。ニッチロー自身が壁のニス塗りなども行ったという。

 ニッチローは「コロナがなければ生まれなかった料理。失ったものがあれば、誕生してくるものもあるので、これが文化として定着してくれたらうれしいです」とコメント。「イチローさんにも将来、食べに来ていただけるような店にしたいですね。そのためには海外にも展開しなきゃいけないか」と笑いつつ、「とにかくまずは、毎日こつこつヒットを打てるように頑張ります」と意気込んだ。

(よろず〜ニュース編集部)