「公益財団法人 動物環境・福祉協会Eva」の理事長で女優の杉本彩(55)が3日、周囲からの政界進出への要望を断っていると明かした。

 この日は兵庫県内でトークセッション「高校生と考える保護犬の未来」に出席。「命を大量生産する社会」と題した講演では、日本のペット事情の問題点を指摘。高校生とのトークセッションでは、犬の権利や保護犬の認知向上の活動を行っている高校生の質問に丁寧に答え、「若さというのは失敗してもチャレンジすることに、やっぱりすごい意味がある。だから、恐れずにチャレンジして、そこから得るものって、すごいものだと思うから、本当に継続していただきたい」と激励した。

 2014年に「Eva」を設立。プロジェクトの開催による動物愛護の啓発や、全国各地で日本の動物がおかれている現状についての講演、動物に関する法律や制度について、国や地方自体への働きかけなどを積極的に行っている。社会活動において、有名人であることによるリスクも多いが、メリットの一つとして「国会議員の方とか知事さんとか市長さんに陳情に行くと、どこの何者だっていうことが分かっているから、比較的安心して会っていただける」と〝ロビー活動〟のしやすさを挙げた。

 自分たちの活動が実り、動物愛護法が改正され罰則が強化された。その発信力と行動力が注目されるだけに、囲み取材で報道陣から「政界進出は?」と問われると、きっぱりと否定した。「ものすごい要望が来るんです。毎年、毎年、言われ続けるんですけど、性格的に向いていないと思います。活動家の方が向いているんじゃないかなあ」と自己分析。「どこかに属するということは、自分の意思だけではできないこともあるでしょうし、身動きが取れなくなることもあるんじゃないかな」と話した。

 「私はやっぱり、これからも啓発活動をしていくことが、私の使命なんじゃないかと」。ペットの保護など動物を守る活動を一市民として続けていくつもりだ。

(よろず〜ニュース・中江 寿)