マンガやアニメの同人誌やキャラクターグッズなどを扱う同人ショップ「とらのあな」5店舗が8月31日をもって閉店することが発表され一夜明けた6日、秋葉原A店では記念に残そうと、店の外観を撮影する人が見受けられた。

 撮影していた40代男性はよろず〜ニュースの取材に対応。秋葉原に来た際、よく同店に足を運ぶという。21年に池袋店で、男性向け商材の取り扱いを終了していた頃から「いずれ他の店もなくなってしまうんだろうなと思っていた」と話したが、創業の地・秋葉原からの撤退は予想外だった。「まさか秋葉原からなくなってしまうとは。旗艦店ですし、なくならないだろうと思っていた」と残念がった。

 同店は閉店の理由について、コロナ禍の影響とオンライン事業の成長によるものと発表。特に創作と発信スタイルが急速にオンラインに切り替わっていることから、同社では事業構造改革を行い、直営店舗事業の縮小を行う一方、通販・WEBサービスへの投資転換を進めてきた。この1年で流通総額を50億円以上伸ばし、創業から初めて300億円突破を達成する見込みとなっている。

 男性は通販と実店舗での購入割合について「今は半々くらい」と回答。電子書籍を主に利用していた時期もあったが、付箋の箇所にすぐ戻れないなど不便を感じ、最近ではむしろ実店舗での紙書籍購入の割合が増えていたという。また、紙書籍が減少傾向にあるため「紙である方が価値が上がっている」と話した。消費者の間では〝オンライン一本化〟とはいかないようだ。

(よろず~ニュース・松田 和城)