人気モデルの売り切れが続出するなど、近年、プラモデル人気の高まりを感じる。

コロナ禍でお家時間が増えたことも後押ししているのだろうが、SNS上では斬新な改造プラモデル作品を目にする機会が増え、マニアな筆者には楽しみが増えている。先日もまるで急須のようなプラモデルが話題になっているのを見かけた。

以前、海洋堂から発売されていた「ガチャーネン」を改造したというこのプラモデル。手足こそついているが、まるで陶器のように滑らかな塗装を施されたその姿はまごうことなく急須。うなだれているのかお茶を注いでいるのかわからない姿勢がとてもシュールで素敵な作品だ。

コメント欄には「常滑焼ですか?」など錯覚をする人が続出。海外からのコメントも多い。

話題の製作者、すあまやさん(@suama0322)に話を聞いた。

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野中比喩(以下「野中」):改造プラモを始めたきっかけは?

すあまや:メカトロウィーゴのプラモデルを改造する方々をTwitter上で見かけ、面白そうだなと初めてみたのがきっかけです。

それまでプラモデルは説明書の通りに作っていましたが、それを素材として自分の自由な発想で手を加えて作品を作るということにとても魅力を感じます。

野中:今回の作品に名前はあるのでしょうか?

すあまや:作品名は急須からとってそのまま「Q.S.」(キュース)です。元になったキットの機体名「S.A.F.S.」(サフス)に倣って命名しました。

野中:「パワード急須」、元のキットのガチャネーンから「ガ茶ネーン」ともコメントされてる方がいましたね!そのままのシンプルさが素敵です。

今作を思い付いたきっかけは?

すあまや:ころんとしたシルエットが急須に似ているなと思ったことがきっかけです。

元々私が作っていたメカトロウィーゴの改造作品も家電や生活道具がモチーフだったので、その延長線上での発想でした。

こだわった部分は塗装です。モチーフにした常滑焼の急須のツヤ、色合いになるよう何度か試し塗りをしながら慎重に作業しました。

野中:塗装の質感がたまらないですね。

すあまや:お気に入りの部分は注ぎ口です。YouTubeでミニチュアを作っている方の動画を参考にしながらパテで造形しました。見よう見まねだったのですが、思っていたより実物に近い仕上がりになって満足しています。

野中:本当に違和感がないほど、急須ですね。プロフィールに「3Dプリンタ導入した」と書かれていたので頭の部分は3Dプリンタかなと思っていたのですが違うのですね。

すあまや:3Dプリンタについてはまだまだ勉強中なのですが、模型製作に使う道具のスタンドやキーホルダーなどの実用品、ジンギスカン鍋や回転寿司の蛇口といった生活に身近なもののミニチュアを作りました。今は車のプラモデル改造に使用するタイヤやフィギュアの部品などを制作中です。

今までプラモデルの改造には主にプラ板やパテを使っていましたが、そこへ3Dプリンタも加わったことで制作の幅が広がっていくと思います。

それぞれの良い部分を上手く生かしながら、これからも制作活動を続けていきたいと考えております。

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プラモデルを通し斬新で独創的な造形を創るすあまやさんの活動から今後も目が離せない。

(よろず〜ニュース特約・野中 比喩)